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注記一覧への追加を検討したい要素

Page history last edited by michio TOMITA 12 years, 3 months ago

テキスト版の注記記法を、用例付きで、「注記一覧」にまとめている。

http://www.aozora.gr.jp/annotation/

 

ここへの追加を検討したい記法と用例を、検討する。

 

追加を検討したい注記記法

 

左ルビの開始/終了記法

 

青空文庫のインライン注記には、前方参照型と、開始/終了型の二種類を設けている。

 

前方参照型の例:○○[#「○○」に傍点]

開始/終了型の例:[#傍点]青空文庫で読書しよう[#傍点終わり]。

 

注記の対象文字に外字注記が含まれている場合は、開始/終了型で書くよう、求めている。(青空文庫が使っている、txt2xhtmlは、こう書かないと期待通りに変換しない。)

 

ただし、ルビに関しては、「一つの注記に、二つの記法」の例外となっている。

被ルビ文字、ルビ文字のどちらか、あるいは双方に外字注記が含まれていても、「《》」を用いて記載できるとし、txt2xhtmlもこれに対応している。

 

例:※[#「てへん+劣」、第3水準1-84-77]《むし》る

例:塔頭々々《タツチウ※[#二の字点、1-2-22]※[#二の字点、1-2-22]》

 

「《》」というルビ記号は、注記の基本形からはずれており、これ一種類ですんでしまうという点でも、特異である。これだけが例外的なので、注記の基本形にそって、たとえば以下の様な記法も用意しておいた方がいいという意見も示された。(今のところ、追加を具体的に検討しているわけではない。)

 

前方参照型:青空文庫[#「青空文庫」に「あおぞらぶんこ」のルビ]

開始/終了型:[#ルビ付き]青空文庫[#「あおぞらぶんこ」のルビ付き終わり]

 

ルビが対象文字の左に付く場合には、注記の基本形にそった、前方参照型の記法が規定してある。

 

前方参照型:青空文庫[#「青空文庫」の左に「あおぞらぶんこ」のルビ]

 

ところが、これの開始/終了型を規定していない。

決めるとすれば、以下の形か。

 

開始/終了型:[#左にルビ付き]青空文庫[#左に「あおぞらぶんこ」のルビ付き終わり]

 

これも規定し損ねていた、after側に注記文字が付く場合の記法を、ここ共同作業場とtwitterで論議して、以下のように定めた。(共同作業場での検討内容は、「「テキスト版の注記」」にある。)

 

開始/終了型:[#(左に)注記付き]……[#(左に)「○○」の注記付き終わり]

 

この際に気づけばいいようなものを、左ルビの開始/終了型の欠落を見逃したままだった。orz

 

おそらく用例は一つもないが、出くわしてもなんら不思議ではないので、これは注記一覧に記載し、青空文庫注記に対応した表示ソフト開発者に、対応をお願いしておいた方がよいと思われる。

 

なお、txt2xhtmlの開発段階では、after側のルビとルビのように付く注記をcomplex-rubyで表現していたが、ブラウザーの一部で、表示に大きな問題が出ることから、正式採用を断念し、simple-rubyに戻した。

complex-rubyルビへのブラウザーの対応状況に変化がない限り、今回、左ルビの開始/終了型を規定しておいたとしても、txt2xhtmlでは素通しすることになるだろう。

 

[#改見開き]

 

改ページによってたまたまそうなったのではなく、意図的な右ページ起こしの組版もありうる。それを記述するためには、右ページ起こしに対応した注記が求められるだろう。

 

いわゆる青空文庫形式を、ファイル作成に利用する人にとっても、右ページ起こしは有用かもしれない。

 

設けるとすれば、[#改見開き]では、どうか?

 

なお、この名称は、Twitterで投げた「右ページ起こしをなんと呼ぶか」という質問に対して得た回答を、そのまま用いたものである。

 

 

追記を検討したい注記用例

 

再読文字の記述への、左ルビの適用

 

再読文字とは何かについては、以下を参照。

http://ja.wikibooks.org/wiki/高等学校古文/漢文の読み方/再読文字

 

再読文字にルビをつける場合、最初に読むものには右に、戻って読むものには左にとするらしい。

http://kounin.sunnyday.jp/st_kanbun02.html

 

左ルビの注記法は、すでに規定している。

 

青空文庫形式で、再読文字を記述できるか、検討した方から、左ルビの用例として、これを取り上げてほしいとの要請があった。

 

なお、これまでの青空文庫の作業対象には、再読文字に対して左右ルビを用いたものは、なかったと思う。

 

左右ルビの再読文字の用例として、斯文会編『訓點論語』のp4の学而第一15以下にあるとの教示を得た。

 

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